緩和ケアについて
人間の医療で「緩和ケア・緩和医療」や「ターミナルケア」は、その人が病を抱えながらも自分らしく生きることを支えるケアだといわれます。
獣医療でも、緩和ケアというものがあります。
緩和ケアは闘病を諦めることではなくて、お薬や環境を整えることで、その子がその子らしく毎日を過ごすために必要なケアです。
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癌でも、治らない病気(腎臓病や心臓病、発作など)でも、
闘病中に身体は楽なほうが良いし、できる限り好きなことをして過ごしたいし、家族が辛い顔をしている時間が少ないほうが良い。大好きなおうちに居られる時間が長いほうが良い。
動物たちはこう願っているのではないかと、私は思っています。
往診は、ご自宅に伺いますので、飼い主様が質問しやすい環境がある・通院ストレスがない・ペットの生活環境まで目を配れる、などのメリットがあります。
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かかりつけの先生メインに、併せてご利用いただいても大丈夫です。
最期の時がくることは避けられないけれど、その時がくるまでの日々を、どう過ごしていくかは選択できます。
闘病中のペットと、そのご家族のサポートができますように。
お困りごとがあればご相談ください。
医療的なことでなくても、それぞれのご家庭でのケアの工夫には日々勉強させられます。
ご自宅で介護ケアされている方のヒントになるよう、 工夫もHPで共有させていただきます(順次掲載予定)。
往診での緩和ケア症例(開業後半年間)
・慢性腎不全
・心不全の終末期
・呼吸不全の酸素室管理
・口腔内腫瘍(骨肉腫)
・鼻腔内腫瘍(リンパ腫・腺癌)
・腎臓腫瘍(腎細胞癌)
・脊髄腫瘍・脳腫瘍(リンパ腫・髄膜腫)
・肺腫瘍
・消化管腫瘍(リンパ腫)
・肝臓腫瘍(血管肉腫・肝細胞癌)